10万歩の足跡(令和2年5月1日実施)



【夜明け】
 埼玉県ふじみ野市の自宅を朝3:55に出発し、隣町である三芳町で日の出を迎えました。約1時間歩いても7000歩程度。本当に10万歩歩き続けられるのか、一体どこまで歩けるのか、歩き始めて早々に不安が高まってきました。
英(はなぶさ)IC(川越街道と浦所バイパスの交差点)の夜明け




【2万歩到達】
 埼玉県新座市で20000歩を迎えました。もうすぐ埼玉県を出て東京都に入ります。この頃、持病のヘルニアからくる膝の痛みが発生し、一番不安だった時期です。歩き方や腰の力の入れ方を変えることによって、痛みがひどくなるのは抑えられました(理学療法士さん、ありがとう!!)
野火止用水が関越自動車道の上を渡っています。



【訪問地1】東京大学付属田無農場

 大学時代、実習のあった毎木曜日は、自宅からここまで1時間ほどかけて自転車で通いました。歩きでは3時間半、約25000歩で到着!
 場内を横断する道路が作られたり、過去の農機具等を展示する博物館が出来たりと、この30年の間にかなり変貌してしまっていますが、それでも遠くに見える田無タワーや学生たちが暴れた寮の建物は健在です。



【3万歩到達】
 
 武蔵野市関前一丁目で30000歩。ざっと20kmほど歩いたことになります。でも、まだ全体の1/3も歩いていません。ちょっと気が遠くなってきました。
 武蔵野市から調布市あたりまでは、街と自然が融合して、豊かな環境が広がっていました。
 野川の流れ(左)、都立農業高校神代農場(右)



【4万歩到達】
 午前10時過ぎに調布市佐須町(有名な深大寺の周辺)で40000歩達成。歩き始めて6時間、このペースならあと9時間で10万歩達成だけど、後半バテるだろうから、21時過ぎくらいは覚悟しなくては、などと考えながら歩いていました。



【5万歩到達・神奈川県に到着】
 50000歩ちょうどで東京都を抜け、多摩川の橋を渡って神奈川県へ入りました。この時点でまだ午前中(11:45)だったので、時間的には10万歩達成は問題無さそうだと感じました。
二ヶ領用水 取水口付近の小路』
まだ先は長く、疲れも感じ始めたところ・・・こんな涼しげな小路に出会って、少し気が紛れました。




【全行程の2/3を超えました】
 だいぶ疲れてきて、すっかり6万歩で写真を撮るのを忘れてしまいました。このあたりは全く馴染みのない土地。一心不乱に歩きました。
 埼玉・東京あたりではみたことの無い自動販売機を発見。
 最近は飲料メーカーも寡占化してきたせいで、なかなか目新しい自動販売機をみつけることが少ないので、こういう発見は嬉しい。



【7万歩到達】
 横浜市港北区・横浜と言っても畑も散在するのんびりとした街並みの中で7万歩を超えました。
 港北区といえば『新横浜駅』。横浜へ向かう前に、まずは訪れてみようと新横浜方面に進路を定めました。



【8万歩到達】 
 新横浜駅近くのガストで2回目の休憩を取り、もう一踏ん張り!あと2万歩ちょっとと思えば普段の散歩でも楽な方・・・と自分に言い聞かせて歩き始めました。
 そして、横浜市神奈川区・『六角橋北町商和会』に入ったあたりで8万歩を超え。山下公園あたりで10万歩達成かな、と思い始めた頃です。

【訪問地2】横浜港周辺

 埼玉県民にとっては、海は憧れ。港の風景は異国のようで、いつ訪れても胸躍ります。ようやく辿り着いた先が夜の横浜港。その美しさに疲れも忘れて感動しました。



【9万歩到達】
 新港埠頭あたりで9万歩に到達。しかしこのままでは山下公園に辿り着いても9万歩をわずかに超える程度。かなり足、特に足の裏の靴擦れが厳しくなってきている中で、10万歩に向けて歩数を稼がなくてはなりません。



【山下公園到着】
 とりあえず山下公園に到着。しかしまだ6500歩ほど、距離にして5km程度歩かないと10万歩に到達できません。仕方が無いので周辺をフラフラと散歩。ところが各店舗とも、コロナ対策に伴う店の早じまいで、ほとんど開いていません。10万歩達成祝いに、自分へのご褒美を考えていたのですが、やむなくマックの『テイクアウト(店舗内飲食は終了)』で、暗い道ばたでの夕食となりました。



10万歩達成!!

 場所は『元町・中華街駅』構内。タニタの万歩計は10万歩以上は表示できないことが判明しました。
 それにしてもコロナ禍の影響で、ほとんど乗客のいない電車。一抹の寂しさを感じながら帰路につきました。


 水色が歩いた経路(最初しばらくの間、スマホの電池が入っていなかったため、直線になっています。

10万歩散歩を終えて

 日ごろの散歩で2万歩、3万歩と歩いているうちに、人間は一日にどれくらい歩けるのだろうとボンヤリ考えたのが、このチャレンジのきっかけです。普段、1時間に7000歩のペースですので、24時間では16万8000歩。途中、休憩やペースの低下を考えると、人生で一度はチャレンジしてみたい目標として10万歩という設定は適切だと考えました。

 実は令和元年の大晦日、東京都板橋区から神奈川県川崎市を経由して羽田空港まで、約50km、7万歩を12時間で歩き、10万歩チャレンジの練習を積み、これがかなり自信となりました。

 当日、歩き始めてしばらくは、途中でヘルニアや膝の痛みの発作が出たらどうしようか、本当にそんなに歩けるのだろうか、とただ歩くだけなのに心臓がドキドキするほど不安になりました。歩数計が一番気になったのも最初の3分の1を歩いている間でした。

 好天にも恵まれ、人間の営みが垣間見られる街中をボチボチと進んでいるうちに、いつものように散歩が楽しくなってきました。しかし今回は前に進むことを重視。途中の楽しそうな商店街や公園等は素通り・・・これはちょっと残念でした。

 一番辛かったのは山下公園に到着してから、10万歩を達成するまでの6500歩でした。コロナ禍の中でお店は20時で終了。暗い横浜の街中を目的地も無く、ただ歩くだけ。寂しい気持ちでした。

 そんな中で、ようやく元町・中華街駅で10万歩を達成。大きな達成感を感じつつ、帰路の電車に乗りこみました。帰りの乗車時間の長さに、今日歩いた距離の長さを実感。もう二度とチャレンジすることは無いだろうと思いました。